湯気の立つ椀物と木の膳
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和食の基本

だしが支える日本料理の奥深さ

編集部
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だし昆布鰹節

昆布、鰹節、干し椎茸、煮干し。香りを立てすぎず、素材の輪郭を静かに整えるだしは、椀物から煮物まで日本料理の骨格をつくります。

だしは、日本料理の味わいを静かに支える存在です。昆布や鰹節から引き出されるうま味は、料理に奥行きを与え、素材の持ち味を引き立てます。

昆布だしは、水に昆布を浸して時間をかけて引くことで、グルタミン酸の豊かなうま味が溶け出します。沸騰させると苦みが出るため、六十度前後でゆっくりと引くのが基本です。

鰹節のだしは、沸騰したお湯に鰹節を入れ、短時間で引き上げることで、イノシン酸の清澄なうま味が得られます。昆布だしと合わせることで、うま味の相乗効果が生まれます。

干し椎茸のだしは、グアニル酸を含み、独特の深みと香りをもたらします。水に浸して一晩かけてゆっくりと引くことで、最もうま味が引き出されます。

煮干しのだしは、カルシウムや鉄分も豊富で、味噌汁や煮物に力強い風味を与えます。頭と内臓を取り除くことで、えぐみを抑えることができます。

だしの引き方は、料理によって使い分けることが大切です。繊細な椀物には昆布と鰹節の合わせだし、力強い煮物には煮干しだし、精進料理には昆布だしや干し椎茸だしが適しています。

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